日立台で私の席を奪った広州恒大サポーター

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現時点でアジア最強クラブであろう「広州恒大」を生で観るために、ACL柏レイソル戦が開催される日立台スタジアムへ向かった。しかし、現地で想定外のトラブルが起きる。「まったりと観戦しよう」と購入していた私のビジター指定席が広州恒大サポーターに占領されていたのだ。私の席には堂々とした表情で赤いユニホームを着た人間が座り、周囲の仲間と大声で談笑している。……私には彼らに「席を移動しろ」と主張する勇気はなかった。ビジター指定席を買った私が悪いのだ。

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2015年10月3日

良いこともあった。スタジアムの入口で広州恒大のサポーターがユニホームを無料配布していたのだ(※本記事のk-ビジュアル参照)。宗教上の理由から青いユニホーム以外は着用しないが、肌触りが良かったので部屋着として重宝している。ちなみに、一定数の日本人がこのユニホームで赤色に染まっていた事実も記録しておく。広州恒大の経済力は日本人サポーターにまで影響が及んでいる。

ビジター指定席が占領されている様子

本物の広州恒大サポーターはいたのか

90分間立って試合を観戦して感じたのは「本物の広州恒大サポーターは少なかった」ということ。私の周囲にいたサポーターは日本語で会話している人も多く、留学生や日本在住の中国人が多く動員されたのだろう。ずっとスマホゲームをしている若者、お弁当に夢中のおばあちゃん……試合展開と関係なく声援が送られる客層からも、それは感じた。個人的には殺伐とした日中戦の空気を楽しみたかったので、少し拍子抜けだった。

アウェイの洗礼 -ACL遠征のすすめ-

2018年11月9日

ガンバ大阪もACLの戦いが待っている。次戦は全北現代。ここに勝てば、広州恒大と対戦する可能性がある。アウェイでの広州恒大サポーターは、日立台とは違った表情を見せてくれるはず。日立台で私の席を奪われた恨みは広州で晴らす。

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き