「負けたら何も残らない」
「勝たなければ意味がない」

敗戦後、選手やサポーターからよく聞かれる言葉である。敗戦がもたらすものは本当にないのだろうか。「失敗は成功のもと」という言葉があるが、失敗の積み重ねの先にしか成功はないはずだ。負けても負けてもサッカー続く。敗戦で流した涙は未来へのエンジンとなる。

ドーハの悲劇

雑誌「Number」のインタビューで中山雅史氏がドーハの悲劇をこう表現していた。

『劇薬』

失望も大きかったが、あの経験があるからこそ日本はワールドカップ予選に熱くなれる。悲劇的敗戦は世代を越えて語り継がれる。その歴史共有はスタジアムの一体感を生んでいる。

そして、悲劇的敗戦は勝利の味を格別なものにしてくれもする。

ガンバ大阪。私が愛するこのクラブは悲劇的敗戦の連続である。何度サポーターを辞めてやろうと思ったか。優勝にむけての大一番だった2002年1st12節のジュビロ戦では後半ロスタイムに同点弾、2005年ナビスコカップ決勝では当時PK無双状態だった遠藤が外して準優勝……こうした経験の積み重ねがあったからこそ初優勝の瞬間はカタルシスと呼ぶに相応しい爆発的な感情を得た。

悲劇的敗戦も悪くない。未来の歓喜への投資なのだから。

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基本的にサッカーのことばかり考えているダメサラリーマン。大阪出身の30代男性。ハンドルネームが全く浸透せず「ロスタイムさん」「ロス7さん」などと呼ばれがち。健康のために炭水化物抜きダイエットを実施中。好きな食べ物はカレーライス。