「レギュラー争い」と「ファミリー」 -ダニエル・ポヤトス監督のチームマネジメント-
今シーズン、ガンバ大阪は積極的な戦力補強を敢行した。 怪我人で苦労した昨シーズンを考えれば、納得感のある編成である。多くのメディアで報じられた「東口・谷 レギュラー争い」を筆頭に、各ポジションで主力級の選手達が鎬を削って…
今シーズン、ガンバ大阪は積極的な戦力補強を敢行した。 怪我人で苦労した昨シーズンを考えれば、納得感のある編成である。多くのメディアで報じられた「東口・谷 レギュラー争い」を筆頭に、各ポジションで主力級の選手達が鎬を削って…
2023年1月9日、今シーズンの新体制発表を趣旨とした『2023シーズン キックオフイベント』が開催された。新監督&新加入選手の挨拶が行われた他、新たにユニフォームサプライヤーとなった「hummel(ヒュンメル)」製のユ…
どこで歯車が狂ってしまったのだろう。 2022年8月17日、ガンバ大阪から片野坂知宏監督との契約を解除したことが発表された。シーズン前の期待感が高かったこともあり、この結末をとても残念に受け止めている。選手インタビューか…
最近、夜な夜なYouTubeで懐メロを聴くことにハマっている。発売当時は何も感じなかった歌詞が、今の自分には心に響く……それ癒しなのか、慰めなのかは分からないが、誰しも似たような経験があるはずだ。 私の場合は共感度……つ…
2021年10月末日、日本サッカー協会よりフットサル日本代表コーチングスタッフ・鈴木隆二の退任が発表された。同職に就任した2016年8月からの約5年間で、FIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021でのラウンド1…
「何がしたいか分からない」 「勝った理由が分からない」 昨年、スタジアムから帰る道で何度この台詞をサポーター仲間から聞いただろうか。勝っても愚痴が出るあたり、ストレスが相当溜まっていたのかもしれない。評価する側の勉強不足…
まずはこちらをお聴きください。 中島みゆきの名曲「時代」。以下、Aメロ歌詞の転載。 そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ ガンバ大阪創立30年間を記念して発売された…
ガンバ大阪の社員さんにインタビューさせていただいた記事「4973人の『GAMBA EXPO』がつなぐ未来。ガンバ大阪、30年目のリスタート」を先日公開した。書き手の立場から記事内容を要約すると、ポイントは「コロナ禍でも『…
ガンバ大阪が宮本恒靖監督との契約を解除した。本件を報じるメディアの論調は概ね同じである。ポイントは2つ。 1点目は「得点力不足」。小野忠史社長も会見で言及しており、契約解除の最大の理由だとされる。長谷川健太監督退任時にも…
年末になり、今年も地元での同窓会が何回か予定されている。馬鹿な思い出話に花を咲かしていた時は過ぎ、大学卒業から10年以上経つと話題は限られてくる。多くの参加者にとって共通の話題は「仕事」だ。大人の近況報告とは業務報告なの…
ガンバ大阪の番記者としてお馴染み、下薗昌記氏の最新作。2015年に発売された「ラストピース」以来、5年ぶりとなる書籍のテーマは“育成”。 宮本恒靖、二川孝広、家長昭博、宇佐美貴史、堂安律……数々のスター選手を輩出してきた…
「過剰戦力(戦力過剰)」という言葉。よく使われている印象がある。それは最近のガンバ大阪に対しても。ただ、考えると不思議だ。18節終了時点で14位のクラブ戦力が過剰であるはずがないのだから。戦力不足だから弱い。そう捉える方…
2019年シーズン、大卒でJリーグ入りした選手は約90名。約75名の高卒選手を上回っている(「平成30年度 第67回全日本大学サッカー選手権大会総評」より)。日本サッカー界で存在感を高めつつある大学サッカー。大学に進学す…
過去ワールドカップの度に総括するに相応しいコンテンツがリリースされている。2002年日韓ワールドカップの「六月の勝利の歌を忘れない」、2006年ドイツワールドカップの「敗因と」、2014年ブラジルワールドカップの「通訳日…
清水エスパルス戦を見ている途中、「社会のあらゆるものは行ったり来たりするんですよ」という大学院の指導教授の言葉を思い出した。4-2という結果、試合終了間際の失点に「ガンバらしいな……」と懐かしさを覚えたサポーターもいたは…
先日、フットサル日本代表監督のブルーノ・ガルシア氏の講演会に参加した。氏は「パフォーマンス」を定義を【タレント×モチベーション】だとし、特に【モチベーション】の大切さを熱っぽく語った。ただ、それを高める方法については言及…
これまでガンバ大阪のヒーローはどこか隙があった。ピッチでの輝きと良い意味でのギャップが存在した。ヤット(遠藤保仁選手)はハーフタイム中のシャワーや運転の遅さに代表される極端な「マイペース」な一面を持ち合わせているし、今ち…
私は誰かの人生にとってのアデミウソンになりたい。同時に自分の人生に宮本恒靖監督(救世主)が現れて欲しい。スタジアムに行くたびに思う。サッカーは人生の縮図だと。ゴールに涙したのはいつ以来だろう。優勝にも匹敵するような興奮が…
今となっては、なぜこんなリスクを冒したのだろうと思う。 清水戦後、サポーターのクルピ評として「スパイ」の文字がネット上に並んだ。結局、最後まで“ガンバの監督”にはなれなかった。距離的には近くとも心理的には最も遠いセレッソ…
ガンバ大阪オフィシャルマガジンで、倉田選手がクルピについてこんなことを語っていた。 とにかく、決め事が少ない。実際、監督も「A選手がここに動いたら、B選手はここに動け」というような、固定した選出は決めたくないとおっしゃっ…
今シーズンよりクルピ新体制となったガンバ大阪だが、新しくなったのは監督だけではない。時を同じくしてサポーターの応援をリードする「コールリーダー」も新任された。この決定の経緯や内情に詳しいわけではないが、サポーター仲間の話…
表紙がピンク色の本を手に取る時が来るなんて、数か月前までは想像すらしていなかった。元セレッソ大阪監督で、今シーズンからガンバ大阪の監督に就任したレヴィー・クルピが2014年に出版した一冊。セレッソ大阪監督時代の事例をベー…
優勝も残留もかかっていない最終節において、サポーターの注目は試合以上に試合終了後に行われる長谷川健太監督のシーズン総括スピーチにむいていた。事実上の退任挨拶となる場で一体を何が語られるのか。今シーズンの成績からアットホー…
今週「Number WEB」から長谷川健太監督体制を総括する2本の記事が公開された。ライターは佐藤俊氏と下薗昌記氏。両名の記事に共通していたのは、「ガンバらしさ」について言及されていたこと。今回はこの2記事を引用する形で…
特定の選手による影響力でスタジアム来場者数が増える現象は何年ぶりだろうか。宮本恒靖氏、遠藤保仁選手に続く、ガンバ大阪のニューヒーロー誕生。日本代表での活躍を機に、知名度爆上がり中の井手口選手をクラブは全力で活用すべきだ。…
4月中旬の大阪ダービー。 「サクラチル。セレッソ、ガンバ大阪に完敗」 春の終わりに組まれた今年の大阪ダービー。試合翌日の新聞の見出しを予想しながらスタジアムに向かったが……結果は引き分け。ACL(アウェイ)直後という日程…
サポーター歴も長くなると、それなりに様々な経験をしてきた。 ACLやワールドカップでの海外遠征、クラブワールドカップでマンチェスター・ユナイテッドとの試合は興奮したし、今年から始まったJ3参入(ガンバ大阪U-23)では沖…