「レギュラー争い」と「ファミリー」 -ダニエル・ポヤトス監督のチームマネジメント-
今シーズン、ガンバ大阪は積極的な戦力補強を敢行した。 怪我人で苦労した昨シーズンを考えれば、納得感のある編成である。多くのメディアで報じられた「東口・谷 レギュラー争い」を筆頭に、各ポジションで主力級の選手達が鎬を削って…
今シーズン、ガンバ大阪は積極的な戦力補強を敢行した。 怪我人で苦労した昨シーズンを考えれば、納得感のある編成である。多くのメディアで報じられた「東口・谷 レギュラー争い」を筆頭に、各ポジションで主力級の選手達が鎬を削って…
ラーメン激戦区「柏駅」。快速に乗れば“ラーメンの聖地”「松戸駅」も隣駅となり、ラーメン好きサポーターにとって、日立台へのアウェイ遠征は年に1回の祭りである。訪問する店に迷う悩みはあれど、客が分散するメリットもあり、毎年程…
私が応援するガンバ大阪は、2022年から新クラブコンセプトを掲げ、ビジネス面での強化に着手している。新しいエンブレム、新しいマスコット、新しいイベント、新しいグッズ……それらを評価する声もある一方で、競技面での成績低迷も…
2023年1月9日、今シーズンの新体制発表を趣旨とした『2023シーズン キックオフイベント』が開催された。新監督&新加入選手の挨拶が行われた他、新たにユニフォームサプライヤーとなった「hummel(ヒュンメル)」製のユ…
12月26日(月)にパナソニックスタジアム吹田で「スポーツ新聞の番記者が語る!カタールワールドカップ現地取材報告&ガンバ大阪 2022年シーズン振り返りトークライブ」を開催しました。 まずは、忙しい年末の平日夜にも関わら…
過去の私なら「アンチフットボール」として批判していたようなスタイルでも、マイクラブが勝ち点を得た喜びは、昔と何も変わらなかった。 「黄金の中盤」時代の美しいサッカーに未練を残しつつ、第23節サンガ戦における食野選手のゴー…
どこで歯車が狂ってしまったのだろう。 2022年8月17日、ガンバ大阪から片野坂知宏監督との契約を解除したことが発表された。シーズン前の期待感が高かったこともあり、この結末をとても残念に受け止めている。選手インタビューか…
こんなことがあるのか。マスクから跳ね返ってくる自分の息で肌が痛い。激辛ラーメンを食べ終わってから10分……唇は腫れ、鼻水も止まらない。辛さの基準が日本の常識を超えている。「名古屋飯」を代表する人気中華料理店を紹介する。 …
試合前、倉田秋選手が「今年のターニングポイントになる」と発言した通り、今回の大阪ダービーは負けてはいけない試合だった。それはパナスタでガンバを応援する多くの人も理解していた。 だからこそ、2019年以来となる、入場者数に…
キックオフ時間まで7時間を切った正午過ぎ。アイツは新聞紙が大量に詰められたビニール袋を両手に持って現れた。 「皆もやるでしょ?」 万博記念競技場の入場口から少し離れた、いつもの日陰。休憩しながら開門時間を待っていた我々に…
最近、夜な夜なYouTubeで懐メロを聴くことにハマっている。発売当時は何も感じなかった歌詞が、今の自分には心に響く……それ癒しなのか、慰めなのかは分からないが、誰しも似たような経験があるはずだ。 私の場合は共感度……つ…
先日報じられた「日本サッカー協会が電通と8年間とパートナーシップ契約」というニュース。ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、サッカーの人気低迷が指摘される状況。そんな中でも長期契約が締結されることを純粋にすごいと思い…
ガンバ大阪の調子が上がらない。 9試合を終えて、2勝4分3敗の勝ち点10。開幕プレビュー記事で言及した「カタノサッカー構築には時間がかかるのでは?」という懸念が現実のものになっており、チームは“パトポン”スタイルからの脱…
ヤマハスタジアムに行くと、2012年のJ2降格が決まった試合のことを思い出す。あの日、試合後にピッチ上で演奏された「必死マン」(シクラメン)を聞いた時の虚無感は多分、一生忘れない。 あれから10年が経った。当時、真っ先に…
「何がしたいか分からない」 「勝った理由が分からない」 昨年、スタジアムから帰る道で何度この台詞をサポーター仲間から聞いただろうか。勝っても愚痴が出るあたり、ストレスが相当溜まっていたのかもしれない。評価する側の勉強不足…
まずはこちらをお聴きください。 中島みゆきの名曲「時代」。以下、Aメロ歌詞の転載。 そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ ガンバ大阪創立30年間を記念して発売された…
ガンバ大阪の社員さんにインタビューさせていただいた記事「4973人の『GAMBA EXPO』がつなぐ未来。ガンバ大阪、30年目のリスタート」を先日公開した。書き手の立場から記事内容を要約すると、ポイントは「コロナ禍でも『…
5月末に発表された「クラブ個別経営情報」によれば、ガンバ大阪の2020年度営業収益は44億9100万円。内、スポンサー収入は18億9800万円。スポンサー収入に限れば前年度比+3,500万円で、営業収益における4割強を占…
ガンバ大阪が宮本恒靖監督との契約を解除した。本件を報じるメディアの論調は概ね同じである。ポイントは2つ。 1点目は「得点力不足」。小野忠史社長も会見で言及しており、契約解除の最大の理由だとされる。長谷川健太監督退任時にも…
多数の選手・スタッフが新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたことによる活動休止が続くガンバ大阪。本件に対するサポーターのSNS上の反応は両極端なものだった。 「すでに試合日の交通チケットもホテルも予約しているのにどう…
記念すべきガンバ大阪創立30周年シーズンが開幕した矢先、コロナ感染による試合中止(延期)が決定。ガンバ大阪は2年連続ホーム開幕戦が直前に延期になっており、厳しい状況が依然として続いている。しかし、下を向いていても何も始ま…
綾波レイが笑顔を見せたのは、碇シンジに「笑えばいいと思うよ」と言葉をかけられたからであるように、人の行動は他者からの期待を動機とすることが多い。 例えば、満員電車は「他人に無関心」という社会からの期待(暗黙の了解)に乗客…
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年のJリーグもなんとか終了。ガンバ大阪はリーグ2位と健闘し、久しぶりのACL出場権を獲得。異国での応援を通じ、サポーター仲間を増やしてきた身としては、来年は安心して海外アウェ…
年末になり、今年も地元での同窓会が何回か予定されている。馬鹿な思い出話に花を咲かしていた時は過ぎ、大学卒業から10年以上経つと話題は限られてくる。多くの参加者にとって共通の話題は「仕事」だ。大人の近況報告とは業務報告なの…
ヤットと共に歩めない未来が迫っていたことは分かっていた。皆、薄々気が付いていながら、その現実を直視していなかっただけだ。ただ、正式発表が出た今も感じるリアリティは薄い。仕方ない。2001年のガンバ加入から約20年間、ゴー…
私が知る限り、ここ数年で最も現地(スタジアム)での応援を行ってきたガンバ大阪サポーターの1人である。国内外問わず、ガンバの試合が開催される場所には必ず彼の姿があった。男の名はデューク大阪。サポーターグループ「G-MEZZ…
昨シーズンに引き続き、ガンバサポーターが自らの作品からシーズンを振り返る企画の第2弾。サポーターにSNS上での情報発信を促す「ガンバ写真部」の発足など、サポーターによる情報発信の重要度は増すばかり。クラブもサポーターとの…
予想通りマッチデープログラムの表紙には田中達也選手が印刷されていた。古巣相手の選手を活用したプロモーションは、どのクラブでも実施される賑やかしの常套手段である。そうした“煽り”が効いたのか、大分トリニータのスタメン紹介時…
「進撃の巨人」にこんなエピソードが出てくる。 他国との交流が始まったことにより貿易が開始。輸入されたワインは評判を呼び、巷で大流行するのだが、それは相手国の罠だった。そのワインには巨人になってしまう薬が混入されていたので…
この日、スタジアムは2つの感情を持っていた。1つは「ガンバを勝たせたい」。もう1つは「ウィジョにゴールを決めさせたい」。「ガンバに勝って欲しい。できればウィジョのゴールで」。これがサポーターに共通する想いだった。 0-0…