翻弄されるキャリア -松田浩フットボール本部本部長の契約満了から考える『評価』との向き合い方-
今年も残すところ1カ月半。Jリーグは全日程終了を待たずして、来シーズンの人事に関する報道が話題になり始める時期である。私が応援するガンバ大阪の2025シーズン成績は浮き沈みが激しく、順位は中位。チーム全体はもちろん、監督…

今年も残すところ1カ月半。Jリーグは全日程終了を待たずして、来シーズンの人事に関する報道が話題になり始める時期である。私が応援するガンバ大阪の2025シーズン成績は浮き沈みが激しく、順位は中位。チーム全体はもちろん、監督…

本の帯に書かれたコピーは「100人中最下位だった僕がサッカー日本代表になれた理由」。 著者である橋本英郎さんは自身を“(才能を)持たざる者”として位置づけた上で、そうした人間が生存競争を生き抜くための思考法を11の「TH…

記憶が正しければ、藤春廣輝選手がJ1リーグで初先発した2011年アビスパ福岡戦でのファーストプレーはトラップミスだった。TVモニター越しでも伝わる緊張感に「この選手は大丈夫だろうか……」と思ったのを覚えている。 そんな初…

2023シーズン第13節。対浦和レッズ戦。埼玉スタジアムで目にした光景は、寂しいものだった。 失点直後、試合終了を待たずに席を立つサポーター。試合後、不貞腐れたようにも見える態度でゴール裏に挨拶をする選手達。 ネガティブ…

今シーズン、ガンバ大阪は積極的な戦力補強を敢行した。 怪我人で苦労した昨シーズンを考えれば、納得感のある編成である。多くのメディアで報じられた「東口・谷 レギュラー争い」を筆頭に、各ポジションで主力級の選手達が鎬を削って…

過去の私なら「アンチフットボール」として批判していたようなスタイルでも、マイクラブが勝ち点を得た喜びは、昔と何も変わらなかった。 「黄金の中盤」時代の美しいサッカーに未練を残しつつ、第23節サンガ戦における食野選手のゴー…

MBSのドキュメンタリー番組『情熱大陸』。近年の放送では、明るいキャラクターの人物に密着する回ほど喪失の過去を描かれることが多い。解散、婚約解消……影を紹介することで光を際立たせる狙いもあると思うが、そうした過去が当人の…

今シーズン開幕前は橋本英郎選手、安田理大選手らガンバ大阪の黄金期を支えた選手達が新天地探しに苦労した。ネームバリューだけでは飯が食えない世界。ある時から年齢と自身の価値が反比例するサッカー界の特殊さ、残酷さをあらためて感…

「ここで活躍して、欧州5大リーグへステップアップして、日本代表に選出されて……」 2021年1月、セルビア・スーペルリーガ1部のOFKバチュアに移籍した宮崎崚平はそんな未来を想像していた。自信があったし、それだけの努力を…

ヤマハスタジアムに行くと、2012年のJ2降格が決まった試合のことを思い出す。あの日、試合後にピッチ上で演奏された「必死マン」(シクラメン)を聞いた時の虚無感は多分、一生忘れない。 あれから10年が経った。当時、真っ先に…

まずはこちらをお聴きください。 中島みゆきの名曲「時代」。以下、Aメロ歌詞の転載。 そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわ あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ ガンバ大阪創立30年間を記念して発売された…

本書で構成を担当されている宇都宮徹壱さんから「ガンバサポには興味深い内容が満載ですよ」と推薦してもらった一冊。ガンバ大阪ユース出身の松本光平選手が主人公。年齢的には同期に安田晃大選手、1つ上の学年に倉田秋選手がいる世代。…