リードしている時の選手交代 -高卒1年目 福田湧矢選手の開幕スタメン出場をうけて-

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ドリカムの吉田美和さんは「何も聞かずに、つきあってくれたこと」に対して、パンサーの尾形さんはギャグとして、大熊清さんは坂田大輔選手の献身に……人は人に感謝する。

そんな感謝を送るシーンがサッカーの試合中にも存在する。例えば「リードしている時の選手交代」。観客席から選手を称える拍手が送られる。スタジアムが感謝の気持ちで満たされる選手がタッチラインの外に出るまでの数十秒間。シーズン終盤は交代選手が退団が決定していたり、引退を表明していたり……涙と共に拍手をした記憶が何度かある。

今節、最新の“選手交代拍手”が発生した。高卒1年目で先発デビューを果たした福田湧矢選手がピッチを出る際の拍手は温かみを感じる数十秒間だった。試合後、本人は「周りの選手たちに声をかけてもらったことで緊張から解放された」と語っていたが、観客席からの拍手も次節以降の力にしてくれたら嬉しい。

クルピ監督を迎え、新たなスタートをきったガンバ大阪。監督の過去のマネジメントからは若手選手が積極的に起用される可能性がある。だからこそ、良いプレーには対しては積極的に感謝のリアクションを起こしてチームを応援したいと思っている。ここ数年、殺伐とした雰囲気になることへの個人的な反省もある。

若手選手が起用される機会が増えるならば、自分も少し長い目線で、気持ちに余裕をもって今シーズンは応援しようと思っている。

福田湧矢、不遇を越えて -大阪ダービー2019-

2019年5月19日
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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き