違法視聴がJリーグを潰す -無料でJリーグを観ている貴方へ-

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「今日のJリーグを無料で観れるサイトを教えて下さい」

ツイッター上で頻繁に見かける一文である。無料で観れるサイト=違法サイトであるという認識はないのだろうか?そして、その違法視聴が貴方の愛するJリーグを苦しめているという自覚は?

違法視聴がJリーグを潰す理由

違法視聴がなぜJリーグを苦しめるのか?それは「Jリーグにお金が入らなくなるから」である。

Jリーグにとって大きな収入源の1つが「放送権料」。そして、その放送権料を払っている会社はJリーグの試合映像を商品として販売している。もしくは、無料で放送して、多くの人に視聴してもらう事を前提として広告枠(CMを流す権利)を販売している。つまり、違法視聴がJリーグを苦しめる流れはこうだ。

  1. 違法視聴する人が増える
  2. Jリーグを放送している会社にお金が入らなくなる(加入者が増えない、広告枠が売れない≒視聴率が上がらない)
  3. Jリーグの放送権料を払えなくなる
  4. Jリーグの収入が減る

Jリーグの収入が減るとどうなるのか。各クラブへの配分金は減り、選手の給料は今以上に少なくなるだろう。そうなれば才能ある選手の海外流出は止められない。大物外国人選手も獲得できない。放送権料が減った分をチケット代値上げでカバーするという考えになるかもしれない。J2~J3クラブの収入を考えれば、クラブの存続に影響してくる可能性すらある。

違法視聴をしているサポーターほど「Jリーグの放送権安すぎ」などと呟いているのだからタチが悪い。違法視聴がJリーグのコンテンツ価値を下げている自覚を持つべきだ。サポーター間では「チケット転売問題」に対しての問題意識は高いようだが、正しくお金がJリーグ(クラブ)に回らないという点において違法視聴の方がより深刻な問題だと思っている。

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き