インタビュー原稿を書いて想うこと -10年勤めた会社を退職して-




最近、ありがたいことにインタビュー原稿を寄稿させて頂く機会が増えた。ブログにマンネリを感じていた中で「他媒体で書く」は今年度の目標としていたので実現できて嬉しい。そんなインタビュー取材を重ねていく中で想うところがあったので整理の意味で今回の記事を書くことにした。

インタビューを通じて学ぶ「現代の生き方」

私はプロのライターではないので儲かるとか、世間のニーズがあるとかは関係なく、自分が話を聞きたい人にだけインタビューを行っている。「人間関係は鏡」とはよくいったもので相手に対して興味があるのが伝わるからなのか、インタビュー対象者は皆、結構な熱量で話をしてくれる。そして、インタビュー後には感謝の気持ちと共に決意する。

この人の魅力を話してくれた内容以上に面白くして世の中に伝えよう

偏った考えだったり、狂気を感じたり、圧倒的な覚悟があったり……どんな業界でも最前線を走る人達はどこかオカシイ。万人には受け入れられないんだろうなと感じつつも、だからこそ一部で熱狂を生み出せるのだとも思う。あらゆるものが多様化・細分化する現代において、小さくまとまるのではなく、だからこそ突き抜ける必要性を痛感させられる。今はそういう生き方が必要なのだろう。

インタビュー相手はもはや自分自身

言葉は考えて考えて考え尽くした先にしか出てこない。これは自分語りではないインタビューでも同じだった。「文字起こし」という作業を経験すれば分かるが、リアルな会話を文字(テキスト)にするとぐちゃぐちゃで原稿としてはとても読めたものではない。だから編集を行う。小説ではないので創作をする訳にもいかず、相手が言いたいことを理解した上で文字にするようにしている。インタビューを録音したテープを何回も聞いて相手のエッセンスを自分の身に染み込ませる。そして、思うのだ。

本人よりも相手のことを理解したかもしれない

原稿を読んだ相手のリアクションを振り返るとあながち可能性がないとも言い切れない気もしている。相手の考え方を理解し、想像し、言語化する作業を通じて自分の中に多様性(インタビュー相手)が育っているように感じることができ、最高の学びとなっている。完成した文章を読み返すと、もはやインタビュー原稿は自分語りなのかもしれない……とも。

退職、その後

最近、新卒から10年半勤めた衛星放送の会社を辞めた。この会社に入れば自分が大好きなJリーグの魅力を多角的に多くの人に伝えられると考えてのことだったが、自身の実力不足もあり10年間でそれが実現できたとは到底言えない。在籍期間の終盤は人格が歪みそうなパワハラもあったし、最後の数年はモヤモヤしながらただ時間を過ごしただけだった。つまり、何もできなかった。そして、気が付いたら年齢は30代中盤、無職、独身……地獄である。言い訳はしない。取り戻さなければいけない。そう思って環境を変える決意した。

会社で過ごした時間を「失われた10年」とするのか、この先の糧とするのかを問われている転職までのモラトリアム期間を過ごす中で、インタビュー原稿を書く時間は大切なものになっている。そこから得られるこの先の生き方のヒントは多い。何故だか何かを伝えるという作業には夢中になれる。今の自分にとってこの時間は重要だ。最初は熱量だけだったものが量をこなす中で、少しずつではあるが言いたいことをちゃんと伝えれるようになってきた気もしている。自分自身がどのような人間なのかを整理して考えることにもつながっている。

私はやっぱり伝えたいんだと思う。このブログを12年続けているのもそう。大学院に通っているものそう。学生の頃から想いは変わっていない。まだ知られていないスポーツの魅力を伝えたい。世の中を評価するモノサシは多様であるべきなのだ。ひとつのモノサシしかないと、それで評価されないものは消えていく。そして、いずれ敵になる。大衆化を促すのではなく、個々の価値を開拓するような情報発信がしたいし、その新しい視点こそイノベーションなのだろう。だからこそ、サブカルチャー(カウンターカルチャー)も取り上げるし、そうした存在がサッカー文化を広げていく。

そういう生き方をしたいのだ。大袈裟で馬鹿なことを書いている自覚はあるが、ブログ記事でも他媒体に寄稿する原稿でも1本完成させる度に「また一歩死に近づいたな」という人生を着実に進んだ達成感を味わえる。多分、会社でもこういう仕事がしたかった。伝えることで誰かの役に立ちたい、誰かの想いや考えを代弁したい。

だから、インタビュー原稿を書き続けようと思う。その前に履歴書書いた方がいい気もするけれど……。

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ABOUTこの記事をかいた人

1日中サッカーのことばかり考えているダメ社会人。ガンバ大阪サポーター。東京在住の30代男性。10年間の衛星放送会社勤務を経て、スポーツを勉強するために大学院に入学。炭水化物抜きダイエットを実施中。好きな食べ物はカレーライスとラーメン。