【13のポイントで紹介】ブラジルワールドカップ遠征まとめ

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サッカー日本代表は残念な結果に終わったが、個人的にはブラジルの地で「ヤット―!今ちゃーん!」と声を枯らすことができたのは、貴重な経験だった。ACLでアジア、W杯でブラジルに連れてきてくれた選手達に感謝したい。

今回の記事では13のポイントから、ブラジル遠征記を整理する。今後、ブラジルに行く機会がある方に少しでも参考になれば嬉しい。

アミーゴができる国 -ブラジルワールドカップ遠征記-

①治安

被害総額0円。注文していないフライドポテトが運ばれてきたこと以外、不都合なことは何も起きなかった。盗難も、拉致もされなかった。ワールドカップ期間中だけだろうが、観光地にはどこも大量の警察が配備されていた。ブラジル人はいつでも、どこでもフレンドリーで、ブラジルの印象が出国前と帰国後で180度変わった。財布を4か所に分ける等のリスクマネジメントは無駄だった。

あらゆる観光地には多くの警察が配備されていた

②移動(飛行機)

国際線はJALを利用したこともあり、日本語での搭乗手続きはストレスを大幅に軽減してくれた。懸念された国内移動(国内線)の遅延も一度もなかったし、連発すると聞いていた搭乗口変更も1度だけだった。また、ブラジル国内どこでも日本人が近くにいて、困った時は助け合える安心感もあった。日本人の経済力はすごいのだなと、異国の地で実感した。

③有名人との遭遇

往路はJリーグ関係者軍団と同じ便だったため、ガンバ大阪・野呂社長に遭遇した。リオの免税店では城彰二さんに、ナタール空港のカフェは名波浩さん、セルジオ越後さん、都並敏史さんに、サルバドールでは会社の上司を見かけた。地球は狭い。

ブラジルには多くの日本メディアも駆け付けた

④コミュニケーション

一緒に行った後輩は「オプリガード」と「ネイマール」しか単語を発していなかった。私は「アミーゴ」と「チャオ」の2語で1週間を乗り切ったといっても過言ではない。ラテンの国では言葉は必要ない。サッカーが好きな気持ちさえ伝われば、皆が良くしてくれた。素晴らしいホスピタリティに「おもてなし」は日本の専売特許ではないことを知った。

ブラジル人の陽気なコミュニケーションは最高

⑤食事

某ハンバーガーチェーンを多用したものの、食事はどれも美味しかった。特にブラジル名物の「シュラスコ」は最高。日本の肉よりもワイルドが食感や味なので、ボリュームは食べられない。ちなみに、シュラスコは基本的にどこも食べ放題。

⑥ホテル

男二人の旅だったのだが、予約したリオの三ツ星ホテルはラブホテルだった。天井は鏡で、部屋の真ん中にはダブルベッド。後輩はソファーで寝させた。ナタールのホテルでは窓が閉まらず、雨で濡れたベッドで寝た。シャワーは温水が出なかった。隣の部屋がデリヘル嬢の待合室になっており、廊下を歩くと香水の匂いが充満していた。性欲が強い後輩が真剣に夜の国際試合を検討していた。

ワールドカップ仕様のホテルロビー

⑦インタビュー

日本-ギリシャ戦が行われたナタールの地で、日本テレビからインタビュー取材を受けた。試合直前に放送されたニュース内で使われたようで、多くの友人から連絡が届いた。ただ、帰国後に映像を観ると、熱っぽく話したヤットへの想いはすべてカットされていた。きっと私の滑舌の悪さが原因だと思う。ヤットは何も悪くない。

インタビュー -ブラジルワールドカップの思い出-

⑧お土産

日本戦が行われたスタジアムのグッズショップは日本人で大盛況だったが、他のスタジアムではガラガラだった。値段が高いものが多く、購入意欲がそそられるものは少なかった。なんとなく「マグネット」を大量購入したが、渡された友人は使い道に困ったかもしれない。

⑨地下鉄

後輩は治安にビビってタクシーに乗りたがったが、経済的に移動はなるべく地下鉄を使った。車内では、どこでもチャントを歌っている外国人サポーターに遭遇した。彼らは私にも歌うことを強要してくる。ある時は自国のチャントを、ある時は地元クラブチームのチャントを。私が日本国旗を持ち歩いていたこともあり、「ジャポン」コールも何度かしてもらった。

サルバドールの地下鉄では、地元を本拠地とする「バイーア」サポーターと、「ヴィトーリア」サポーターのチャント合戦に巻き込まれた。ヴィトーリアはエブソン(ガンバ大阪)の出身クラブなので、「エブソン知ってるか?ガンバにいるだろ」とコミュニケーションを図ったが、多分1%も伝わっていなかった。

⑩コルドバードの丘

ブラジルの超定番観光地。残念ながら霧で見えず。景色も見えず。

顔が見えない…

⑪冷房

ホテル、タクシー、空港、飛行機、地下鉄、ショッピングモール……ブラジルはどこも冷房の設定温度が低すぎて震えた。ナタールでは、試合観戦(雨)→ ホテルでシャワー(水)直後に深夜出発→ タクシー(冷房)→ 空港(冷房)で仮眠→飛行機(冷房)の“冷房コンボ”で風邪をいた。後輩が持参していた風邪薬はすべて私が利用した。

⑫スタジアム

ナタール、サルバドール、リオの3都市のスタジアムで観戦した。工事の遅れが指摘されていたが、すべてのスタジアムでそれを感じることはなく、サッカーも見やすかった。入場時の持ち物チェックもさほど厳しくなく、スムーズに入場できた。スタグルはスポンサー商品のみ。食から地域性を感じられないのは少し残念だった。

問題はスタジアムからホテルまでのアクセス。地下鉄が発達しているリオ以外は、ほぼ迷子。ナタールでは一か八かで、無料バスに乗車してなんとか到着。サルバドールでは本来事前申し込みが必要であった電車に特別乗車させてもらった。交通インフラの弱さを、ブラジル人特有のホスピタリティでカバーしていた印象。

⑬記念撮影(サポーター)

ワールドカップは各国サポーターの仮装パーティー。面白仮装サポーターを目当てに、記念撮影がいたるところで行われていた。日本国旗を持っていると声をかけてもらいやすいのでおススメ。

サポーター同士の記念撮影の様子

まとめ

ワールドカップは“お祭り”だった。ビールを飲み、仮装して、騒ぐ。ブラジルワールドカップ特有の雰囲気だったのかもしれないが、ワールドカップの虜になった。殺伐とした雰囲気がまるでないスタジアムは新鮮だった。ブラジル、楽しい思い出をありがとう。

ありがとうブラジル

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き