「ボールピープル」(近藤篤)




サッカーを考えることに疲れた時、たまに読み返したくなる一冊。全編カラーのフォトエッセイ。ただ、筆者曰く「こんなサッカーの本はなかったね」と言われるものを目指したと記載があるように、ページ毎にフォントサイズや文字のレイアウトが違うなどオリジナリティ溢れる構成でもある。

書籍概要

書籍名:ボールピープル

筆者:近藤篤

発行:文藝春秋

価格:1,800円(税別)

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行間、余韻を楽しむサッカーエッセイ

主にNumber取材で撮影されたというサッカー写真が沢山掲載されており、芸術性の高さを感じさせる。ただ、併記されている文章に力みはなく、日常と非日常を行き来するような不思議な世界観を味わえる。1つのエッセイ内で主観と客観が自由自在に入れ替わる文体はまるでファンタジスタ。

登場人物はプロサッカー選手やサポーター、過去の自分など様々で、共通するのは皆サッカーが好きだということ。近藤さんの温かみのある文章によって何気ない風景が魅力あるコンテンツに昇華されている。

エッセイは基本的に少ない文章量であるがゆえに行間を楽しむことができることも特徴。そして、趣のある写真が読後の余韻を深めてくれる。意識的か無意識なのか要所に哲学的な思想も垣間見えるのもまた良し。

何も考えずに文章と写真を体に取り込む。それが、この本の正しい楽しみ方だろう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ガンバ大阪サポーターブロガー。東京在住30代男性。10年間の衛星放送会社勤務を経て、サッカーメディア会社へ。筑波大学大学院スポーツ社会学修士。週末ダイエットフットボーラー。趣味は炭水化物抜きダイエット。好きな食べ物はカレーライスとラーメン。