「中華蕎麦うゑず 」(JIT リサイクルインク スタジアム)

メディア寄稿実績

千葉県松戸市にある名店「とみ田」で、一番弟子として修業された上江洲氏が経営する山梨の人気店。入店後すぐに感じる店内の凛とした雰囲気に、一瞬身が引き締まる。ただ、それは客を威圧するものではない。紙エプロンの必要有無確認、限定メニューの案内、提供されたラーメンに関する説明……完食までに何度か行われた店員のコミュニケーションに感じたのは「最高のラーメンを食べて欲しい」という想い。客も含め、店内にいた全員が真摯にラーメンに向き合った結果として生み出されたのが、あの雰囲気だったのだろう。

「中華蕎麦 とみ田」(三協フロンテア柏スタジアム)

2018年11月29日

お店紹介

「中華蕎麦 うゑず」外観

店名:中華蕎麦 うゑず

住所:山梨県中巨摩郡昭和町清水新居59-1 サンシャイン平岩 103

営業時間:11:00~17:00 ※日曜定休

HPはこちら

最寄り駅は国母駅だが、2km以上離れているので車でのアクセスを推奨する。駐車場は店前に3台分、通りを挟んだところに第2駐車場として4台分。現在(2021年10月)は完全予約制のため、比較的止めやすい状況になっている。席はカウンターのみ12席。1回の調理で6人分提供している様子。スターバックスで流れていそうなオシャレなBGMを聴きながらラーメンを待つ。祝日の11時に訪問した際は、入店から提供まで約30分程度かかり、割スープも注文から提供まで3分程度かかるなど、全体的に待ち時間は長め。また、日や時間帯によっても限定メニューがあるようで、私が訪問した際は「朝限定のヒレ肉」と「期間限定のへべす」(スダチやカボスに似ている)を案内してもらった。

食べるべき一品:「特製つけめん」(1,300円)

特製つけめん

チャーシュー→麺→つけ汁と順番に運ばれてくる時間は、まるでコース料理をいただいているような気分になる。それぞれの食材に対して丁寧な説明をしてくれるのが嬉しい。麺に塩をかけるサービス(オプション)は、私が訪問した際の「とみ田」ではなかったもの。へべすも含め、多様な食べ方ができる楽しさがあった。

チャーシュー

「特製」メニューでは、基本チャーシューとなる「バラ(炙り)」に加え、「ロース(低温調理)」「リブロース」「モモ」と、4種類を楽しむことができる(写真は前述の通り「ヒレ」も含まれている)。そのまま食べても良し、つけ汁にくぐらせても良し。チャーシューはすべて山梨産らしく、アウェイサポーター的にはご当地グルメ感があって嬉しい。

魚介豚骨つけ汁

濃厚で粘度の高い豚骨魚介つけ汁は「とみ田」を思い出させるもの。同じ系統のつけ汁は多いが、(「とみ田」を含め)この味こそ源流にして最高。美味すぎて、つけ汁単独で飲んでしまうので、スープ割分を残すのに一苦労した。朝に訪問した際のスープ割はあご出汁を使用しているとのこと。ほのかに甘みを感じる旨味は最後に心を落ち着かせてくれた。

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2016年3月6日

まとめ

味、ボリューム、接客、すべてに大満足。カウンター席から見える店主・上江洲氏の所作からはラーメンに対する並々ならぬ熱量を感じる。近寄り難くもあり、美しくもあり。そんな店内(仕事中)では独特な雰囲気をまとう店主も、ツイッターでは人間味を感じさせる投稿をしているギャップの好感度が高い。客の利便性向上を目的として開始されたLINE予約を含め、総合的に素晴らしい店。「とみ田」同様に、お土産もすこぶる美味い。

店内ではお土産も販売されている

ごちそうさまでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き