「ヨコハマ・フットボール映画祭」参加レポート -映画以外の開催意義について-

メディア寄稿実績

ヨコハマ・フットボール映画祭に行ってきた。Jリーグ開幕前の恒例イベントとして、毎年楽しみにしている。今回で4回目の参加だと記憶しているが、年々規模が大きくなっている点も素晴らしい。今回はサッカーの映画を観られる以外の意義について考えたい。

サッカー文化に多様性を

個人的に感銘を受けているのが、この映画祭を媒体としてサッカーに関わる社会的課題の広報活動を行っている点だ。今年は「東日本大震災の被災地支援」「パラスポーツ(障がい者スポーツ)への理解」がそれにあたる。サッカーというフィルターを通じて発信することで伝わるメッセージがある。

もう1点、個人的にこのイベントに惹かれる点が「物販」である。サッカー界にも同人誌文化があることは、この映画祭で知った。ファンによるマニアックな作品はどれも魅力的なものばかりだ。圧倒的な熱量を感じるのがいい。このようなコンテンツが増えることは、日本サッカーに多様性をもたらすだろう。

蛸壺化が叫ばれて久しいJリーグにおいて、こういう多様性を認めるイベントの開催意義は大きい。サッカーの楽しみ方は人それぞれ。価値観が偏り過ぎている業界は居心地が悪い。オフィシャルマスコットではないカエルの「一平くん」が人気者になるような業界にこそ、ポテンシャルがあるのだと思う。

一平くん

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学(社会学部)卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。Jリーグオンデマンドアプリの開発等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ領域の修士号を取得。現在はサッカーメディア会社のライターとして活動。Jリーグのビジネスに関する記事を中心に、選手インタビュー、企業タイアップなど様々な媒体への寄稿を行っている