「ガンバ大阪トークライブ in パナソニックスタジアム」開催レポート

メディア寄稿実績

12月26日(月)にパナソニックスタジアム吹田で「スポーツ新聞の番記者が語る!カタールワールドカップ現地取材報告&ガンバ大阪 2022年シーズン振り返りトークライブ」を開催しました。

忙しい年末の平日夜にも関わらず、トークライブにご来場いただいた皆様、ゲスト出演者である金川誉(スポーツ報知)さん、イベントの開催告知に協力いただいた皆様、運営を補助いただいたガンバ大阪をはじめ、すべての関係者に感謝いたします。ありがとうございました。おかげさまで、無事イベントを終えることができました。

今回の記事は、企画運営と司会を担当した立場からイベントを振り返ったものです。

開催経緯

企画のきっかけになったのは、金川さんが同じスポーツ報知の記者である内田知宏さんと実施されていたスペースでした。「サッカーについてだけでなく、新聞記者という職業にも興味を持ってもらえる時間になれば」というコンセプトで話された内容は、スポーツ新聞の記者が、どのような考えや葛藤を抱き、日々の仕事を行っているのかを知ることのできる、興味深いものでした。

SNSが普及して以降、メディアと読者の関係性は変化しました。「何を発信するか」と同等……いや、それ以上に「誰が発信するか」が重視されているように感じます。その意味でも、記者のパーソナリティを知ってもらうスペースには意義があると感じました。

そのスペースが多くの聴取者を集めていたこと、そして普段からサッカー仲間に「報知の金川さんってどんな人?」と聞かれていたこと。そうした背景から「直接、金川さんの話を聞ける機会」はガンバ大阪サポーターを中心にニーズがあると考え、今回のトークライブを企画しました。

普段は書き手と編集者(私)という関係なので、突然のイベント出演オファーは驚かせてしまったかもしれませんが、快諾いただきました。

イベント内容

イベント会場はパナスタ「VA1」会議室。椅子の並びを“青黒”にレイアウトしていたの気付いてくれましたか?

イベントは2時間、3部構成。第1部は金川さんが現地で取材された「カタールW杯レポート」を講演会形式で。第2部は「ガンバ大阪2022シーズン総括&補強裏話」を私(司会)との会話形式で。そして、第3部は「質疑応答」。参加者に事前ヒアリングしていた「聞いてみたいこと」の内容が多様だったこともあり、質疑応答の時間や頻度を多く取るように意識しました。

金川さんにはカタールW杯取材の帰国直後から、今回のイベントのためにスライド資料を準備いただきました。資料内にはスポーツ報知の紙面を使わせていただき、掲載された記事についての背景や裏話を紹介する形で進行しました。具体的なトーク内容については、参加者の皆様が「#フットボリスタ」のハッシュタグを使ってツイッターに投稿されているので、そちらを是非ご覧ください。

イベント内でも話題になりましたが、持っているネタ(情報)はいつでもどこでも発信できる訳ではなく、然るべき「媒体」「タイミング」「方法」があります。特にSNS時代においては、すぐに炎上するリスクがあり、慎重にならざるをえません。オンラインサロンなど、信頼関係のあるコミュニティへのニーズが高まっているトレンドも頷けます。自由に話せる場所が減っています。

そういう意味では、このイベントは“この場だからこそ”話していただけた内容があったと思っています。声のトーン、表情……生でしか伝わらないニュアンスも含めて、金川さんや参加者様とのクローズドなコミュニケーションを楽しませてもらいました。途中、冷や冷やしながら「今の話はオフレコですよね?」と、何度か確認する状況が生まれたことも、ポジティブに解釈しています。

今回はトライアル的な意味合いもあったので、参加人数を限定(抽選制)して、環境が整っているパナスタを会場として開催しましたが、次回はよりカジュアルな雰囲気で、スポーツバーなどでお酒を飲みながら……という形も面白いかなと思っています。会話形式で進行した第2部の方が金川さんも、参加者様も話しやすそうだったので、今回の反省を活かし、今後の運営に活かしていくつもりです。

ガンバさんの計らいでサイン入りユニフォームを展示いただきました

まとめ

私は学生時代の『満員の万博記念競技場でガンバ大阪が勝利した時の感動』を原体験として、「サッカーファンを増やす」「スタジアムを満員にする」ことを目標にブログの運営や、サッカーの記事を書く仕事に就いています。

ただ、コロナ禍以降はオフラインのコミュニケーションが減り、無観客試合も開催され、1人で悶々と過ごす日々の中で「何のため、誰のために働いているのか」を自問自答する時間が増えました。

そういう時間を過ごしていたからこそ、今回のイベントを通じて、久々に“生の人間”が発するサッカーへの熱量に触れることができたのは、刺激になりました。イベント終了後、何人かの参加者様が、直接感想を伝えに来ていただけたことも、とても嬉しかったです。参加者同士の繋がりが生まれている様子にも、イベントを開催した意義を感じました。

イベント終了後のバタバタとした中でのコミュニケーションでは、十分な感謝を伝えきれなかったかもしれません。この場を使って、あらためて感謝を伝えさせてください。ありがとうございました。

トークライブに参加いただいた皆様にとっても、年末にパナスタで過ごした2時間が、毎日を生きるモチベーションに少しでも貢献できていることを願います。そして、またどこかで、お会いできれば幸いです。

では、良いお年を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き