儚さの先にある未来 -2019ルヴァンカップ決勝観戦記-
後半50分、CKからコンサドーレ札幌が川崎フロンターレ相手に同点弾を決めた瞬間、第三者として一緒に試合を観戦していた隣の“ガンバ大阪サポーター”は立ち上がってガッツポーズをしていた。判官贔屓……なんて言葉を使うと失礼かも…
後半50分、CKからコンサドーレ札幌が川崎フロンターレ相手に同点弾を決めた瞬間、第三者として一緒に試合を観戦していた隣の“ガンバ大阪サポーター”は立ち上がってガッツポーズをしていた。判官贔屓……なんて言葉を使うと失礼かも…
あるライターさんと夕食を食べている際に聞いた一言。 「Jクラブの会報誌に寄稿する時は“エモさ”を意識している」 曰く、1つのクラブを応援し続ける熱心なサポーターは、戦術分析など論理的な記事よりも、人間ドラマなど感情的(エ…
2019年シーズン、大卒でJリーグ入りした選手は約90名。約75名の高卒選手を上回っている(「平成30年度 第67回全日本大学サッカー選手権大会総評」より)。日本サッカー界で存在感を高めつつある大学サッカー。大学に進学す…
例えば、AKB48の「総選挙」。 推しのアイドルを少しでも上位に進出させるため、ファンが徒党を組んで支援活動を行う。身銭を切って、投票券が同梱されているCDを大量に買い、秋葉原の飲食店に投票を促すポスターを貼り、応援サイ…
大人になれば、自己なんて勝手に確立されると思っていた。 自分が何者であるかを説明できない。自身の評価を他者に委ね続けてきた人生のツケ。他者の眼差しから逃れられない生き方は大変だ。自己満足という選択肢は存在せず、他者からの…
フットボールチャンネルに小幡真一郎さんのインタビュー記事「ストイコビッチにイエローカードを出された審判 -小幡真一郎インタビュー-」を寄稿した。 ストイコビッチにイエローカードを出された審判 -小幡真一郎インタビュー-h…
「アウェイの洗礼」が好きだ。 敵地で待遇差別や嫌がらせを受けたい。できればペットボトルも投げられたい。そうした逆境への反発心から試合に挑む興奮度が高まる。相手の敵対心によって自分が日本人であり、ガンバサポーターであること…
ありがたいことにインタビュー記事を他媒体に寄稿させていただく機会が増えてきた。ブログ運営にマンネリを感じていた中で、「他媒体で書く」は今年度の目標としていたので嬉しい。今回の記事では、そうしたインタビュー記事を書きながら…
先日、サポーター仲間と飲んでいる時に聞かれた質問が今も頭に残っている。 「ブログをやっていて良かったなと思うことは何ですか?」 ガンバ大阪に関するブログを始めて12年。その間、アフィリエイトで儲けがある訳でもなく、人気が…
台本やナレーション、BGM等を排した「観察映画」の手法で注目される映画監督・想田和弘氏が新作映画でテーマとしたのが、米国のミシガン大学が所有する巨大アメリカンフットボールスタジアム。通称「ザ・ビッグハウス」。集客人数は1…
「スポーツ」は「disport」が語源とされている。「Dis=away(離れる)」「port(港=労働)」。つまり、スポーツは遊びなのだ。しかし、いつからかスポーツを遊びと捉えない考え方が主流になってきた。遊びでなくなる…
初めて五島聡さんの作品を見た時のことは、今もはっきりと覚えている。あるサッカー選手が描かれていたその絵は、言葉では表せない圧倒的な“熱量”を持っていた。まるで命が吹き込まれているような……何かを訴えてくるような存在感。一…