「ガンバ大阪30年のものがたり」(高村美砂)

電子書籍発売のお知らせ

ガンバ大阪創立30年イヤーの発売に相応しい一冊。著者は長年ガンバのオフィシャル媒体を中心に記事を寄稿されている高村美砂さん。1991年から2021年までのクラブ史を、選手コメントにフォーカスする形で紹介する内容で、そのボリュームはなんと346ページ。選手コメントには“その後”の記述もあるので、点ではなく、線でガンバの歴史を知る(思い出す)ことが出来る。今だからこそ意味を持つような過去(エピソード)もあり、改めて歴史は紡がれていることを感じた。

【創立30周年記念】俺が愛したガンバ大阪の記事・動画ベスト10

書籍概要

書籍名:ガンバ大阪30年のものがたり

著者:高村美砂

発行:ベースボール・マガジン社

価格:1,770円

詳細はこちら

黄金時代の発信力

サポーター歴や年齢によって、読み方が大きく変化しそう。1993年のJリーグ開幕期は小学生だった私の場合、釜本監督時代に関する記述には記憶との相違があったり、2000年以降の記述には懐かしさを覚えたり。松波さんがルマンドが好きだったこと、ミネイロが即興「フタガワソング」を歌ったことなど、当時サポーターだった人はニヤリとしてしまう小ネタも充実。各エピソード、状況が細かく描写されているので、当時の記憶が甦るのも楽しい。

最大の読みどころは「西野朗時代」。ガンバ大阪の黄金時代と言ってもいいだろう。何と言っても登場人物のキャラクター(コメント)の際立ち方がすごいのだ。佐野泉社長の「8億円発言」(2006年の補強について)、西野朗監督の「対戦相手スタメン予想発表」(2007年ナビスコカップ決勝前日会見で「警戒する選手は?」の質問に対して)など、当時も話題になった発言をはじめ、中澤聡太選手、安田理大選手、播戸竜ニ選手らはユーモアも含めた発信力に長けていたし、遠藤保仁選手は常マイペースな発言で和ませ、山口智選手、橋本英郎選手らリーダーは客観的なコメントでチームを冷静に分析した。そして、唯一無二の二川孝広選手という天才も。選手個々の魅力と共に、バランスも良いチームだった。

コメント力から考える中村敬斗選手の魅力

かと言って、今のチームが魅力がないとは思わない。この本を読めば分かる通り、歴史は紡がれている。残留争いをした今シーズンが「ガンバ大阪60年のものがたり」を読むタイミングでは、ターニングポイントとして歴史認識されている可能性はある。

31年目の2022シーズンに向けて、今オフの読書に最適。みなさんが一番面白いと感じたエピソードはどこでしたか?

Digiprove sealCopyright protected by Digiprove
電子書籍発売のお知らせ

ABOUTこの記事をかいた人

大阪出身東京在住のガンバサポーター。駄文系サッカーブログを運営。「サポーター目線」をコンセプトにガンバ大阪やJリーグ、アウェイ遠征先で食べたグルメ(主にラーメン)に関する雑記を配信中。趣味は炭水化物抜きダイエット。好きな食べ物はカレーライスとラーメン