サヨナラを伝える前に -遠藤保仁選手の移籍によせて-
ヤットと共に歩めない未来が迫っていたことは分かっていた。皆、薄々気が付いていながら、その現実を直視していなかっただけだ。ただ、正式発表が出た今も感じるリアリティは薄い。仕方ない。2001年のガンバ加入から約20年間、ゴー…
ヤットと共に歩めない未来が迫っていたことは分かっていた。皆、薄々気が付いていながら、その現実を直視していなかっただけだ。ただ、正式発表が出た今も感じるリアリティは薄い。仕方ない。2001年のガンバ加入から約20年間、ゴー…
相手のことを「自分」と呼ぶ地域で育った影響もあるのだろうか。応援対象であったはずのそれは、いつからか自分自身を重ね合わせる存在へと変わっていた。ガンバ大阪が勝利するたびに、タイトルを獲得するたびに、まるで自分のライフステ…
非常事態宣言後の自粛期間中、自分にとって「Jリーグとは何か」を考えてみた。 スタジアムで感情を爆発させること サポーター仲間と居酒屋などでのコミュニケーションをとること アウェイ遠征で国内外の文化を知ること ここで挙げた…
2月23日(日)に日産スタジアムで横浜F・マリノス-ガンバ大阪戦を観戦してから約2か月が過ぎた。新型コロナウイルスの影響で試合がない日々に虚無感を感じつつも、サッカー関係者の皆様の創意工夫のおかげで、まったくサッカー(コ…
「サポーターになったきっかけ」を語る記事が流行っている。これまでに50本くらい読んだ気がする。なぜ人はこのテーマを書きたがるのか。かくいう私も、似たようなテーマの記事を数本書いている。 たとえ、また敗れようとも 社内報に…
私が知る限り、ここ数年で最も現地(スタジアム)での応援を行ってきたガンバ大阪サポーターの1人である。国内外問わず、ガンバの試合が開催される場所には必ず彼の姿があった。男の名はデューク大阪。サポーターグループ「G-MEZZ…
昨シーズンに引き続き、ガンバサポーターが自らの作品からシーズンを振り返る企画の第2弾。サポーターにSNS上での情報発信を促す「ガンバ写真部」の発足など、サポーターによる情報発信の重要度は増すばかり。クラブもサポーターとの…
予想通りマッチデープログラムの表紙には田中達也選手が印刷されていた。古巣相手の選手を活用したプロモーションは、どのクラブでも実施される賑やかしの常套手段である。そうした“煽り”が効いたのか、大分トリニータのスタメン紹介時…
後半50分、CKからコンサドーレ札幌が川崎フロンターレ相手に同点弾を決めた瞬間、第三者として一緒に試合を観戦していた隣の“ガンバ大阪サポーター”は立ち上がってガッツポーズをしていた。判官贔屓……なんて言葉を使うと失礼かも…
あるライターさんと夕食を食べている際に聞いた一言。 「Jクラブの会報誌に寄稿する時は“エモさ”を意識している」 曰く、1つのクラブを応援し続ける熱心なサポーターは、戦術分析など論理的な記事よりも、人間ドラマなど感情的(エ…
「湘南ベルマーレのDVD」が売れているらしい。見所はロッカールームで起きた選手同士の激しい口論や監督の激昂シーン。緊張感溢れる映像にサポーターは何を感じたのだろう。 私は羨ましい、と感じた。己は“他者という鏡”でしか、そ…
サッカーを考えることに疲れた時、読み返したくなる一冊。サッカーが持つ本質的な魅力が、ピュアな文章と、エモーショナルな写真で記載されている全編カラーのフォトエッセイ。「『こんなサッカーの本はなかったね』と言われるものを目指…