2月23日(日)に日産スタジアムで横浜マリノス-ガンバ大阪戦を観戦してから2か月が過ぎた。1人のサポーターとして生活に多少の虚無感は感じつつも、クラブや選手、メディアによる創意工夫のおかげで完全なるサッカー0生活にはならず、個人的にはもう少しの間であれば我慢できそうである。

しかし、サッカー仲間の皆が皆そんな悠長なことを言ってられない状況であることを痛感する日々でもあった。自粛=仕事がなくなるということであり、サッカー観戦はおろか普通の生活すら困難になりかねない仲間がいる現実。明日は我が身という不安に怯えながらも、この危機に対して今、私ができることは何なのか。ツイッターで浪花節を呟いても何も解決しないだろう。倒産・閉店など儚さを感じた時の行動では遅いのだ。より直接的な応援がしたかった。「同情するなら金をくれ」である。

そんなことを考えていた際、ガンバの応援で大阪に帰った際は立ち寄らせて頂いているカフェ「iugar」大塚店長のこんな呟きを目にした。

「これだ!」と思った。この状況で誰しもが苦しいのは間違いないが、中でも飲食店経営におけるダメージは深刻だ。ここ数年スタジアムに試合観戦をしに行っているのか、ご飯を食べに行っているのか分からない状態である私のようなサポーターがまずアプローチすべきはJリーグのスタグルを出店されている会社の商品をお取り寄せで食べること。無理のない範囲で応援でき、ステイホームも楽しめて一石二鳥である。

応援するつもりが応援されていた

まず購入したのはカシマスタジアムで出店されている居酒屋ドリームの「ハラミメシ」。ピンチはチャンスとはよく言ったもので、普段はホームサポーターしか立ち入ることができないエリアで販売されているメニューが今なら通販で購入できるのである。私は“密輸”で楽しませて頂いた以来のファンで大好きなスタジアムグルメ店の1つである。

密輸 -カシマスタジアムにて-

一晩煮込むと豆腐に味が染みる

スタジアムで食べるものとほとんど同じ味が楽しめる。甦るスタジアムの記憶。味付けされている状態で届くので解凍して煮込むだけという手軽さが嬉しい。1パック2人前とは思えない量のジューシーなハラミが入っているので大量のご飯を準備することを推奨する。

そして、なにより店長の「またスタジアムで会いましょう!」の直筆メッセージが嬉しい。応援するつもりが逆に応援されていた。いつもそうだ。クラブにも、選手にも、スタグルにも、「サポーターだから応援するぞ!」と意気込んでスタジアムに行ったにもかかわらず、結果的に元気や勇気をもらっているのはいつも自分なのだ。

こうした経験の積み重ねで我々サポーターはいつしか応援する対象を二人称ではなく「私達」など一人称で捉えるようになるのかもしれない。これはJリーグサポーターが持つ魅力であるし、これまでの歴史で築いてきた素晴らしい文化だ。誰かのピンチは自分のピンチであり、仲間の幸せは自分の幸せ。普段は「ガンバ以外全クラブ負けろ」と思っている私にもそんな人間らしい感情が残っていたのはJリーグのおかげに違いない。

村井チェアマンはこの状況を受けて今年のJリーグを「競争から共存へ」フェーズのチューニングが必要である認識を示していたが、私も自クラブ・他クラブ関係なくJリーグ関連グルメをお取り寄せしていこうと思っている。

宇都宮徹壱さんがサッカーがない日々が当たり前になることでファンの数が減るリスクを言及されていた。これは本当に恐ろしいことだ。商業的なダメージは勿論、私はサッカーで得られる(与えられる)感動は同じ感情を共有できる人数に比例する側面があると経験則から考えているので、サッカー仲間を1人でも減らしたくない。学校や職場など環境による繋がりには期限があるが、サッカーが好きという感情での繋がりは少しでも長いものであって欲しい。

だからこそ、早くサッカーがある日々を取り戻すために明日もステイホームしようと思う。お取り寄せしたスタジアムグルメを食べながら。

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ABOUTこの記事をかいた人

ガンバ大阪サポーターブロガー。東京在住30代男性。10年間の衛星放送会社勤務を経て、サッカーメディア会社へ。筑波大学大学院スポーツ社会学修士。週末ダイエットフットボーラー。趣味は炭水化物抜きダイエット。好きな食べ物はカレーライスとラーメン。