共感なき半年間を越えて -宮本恒靖監督就任の意味-
今となっては、なぜこんなリスクを冒したのだろうと思う。 清水戦後、サポーターのクルピ評として「スパイ」の文字がネット上に並んだ。結局、最後まで“ガンバの監督”にはなれなかった。距離的には近くとも心理的には最も遠いセレッソ…
今となっては、なぜこんなリスクを冒したのだろうと思う。 清水戦後、サポーターのクルピ評として「スパイ」の文字がネット上に並んだ。結局、最後まで“ガンバの監督”にはなれなかった。距離的には近くとも心理的には最も遠いセレッソ…
東欧を中心に16の国と地域のサッカー文化を知ることができるルポタージュ本。ワールドカップやユーロなど、国際大会期間中の読書に最適。文化的な側面からのアプローチでサッカーを楽しむことができる一冊。 著者の長束恭介氏は海外サ…
「危ないから気をつけて」 出国前、何人の友人からこの台詞を言われただろうか。サッカーワールドカップを観戦しにブラジルに行くことを伝えると、多くの友人は現地の治安を心配する言葉を口にした。開幕前、連日のようにブラジル国内で…
「それだけ夢中になれるものがあって幸せだね」 毎週毎週、飽きずに全国のスタジアムに出かける様子からそう見えたのだろう。ただ、そんな私でも最近は自問自答を繰り返している。いつまでこのサポーターライフを続けるのか……と。 年…
プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」を初めて生観戦した。試合会場は千葉県船橋市、千葉ジェッツのホームタウンである。Bリーグの中でも屈指の観客動員数を誇る人気チームと聞いていたので、アリーナの雰囲気を…
“原体験” 今回、ヨーロッパ遠征を行った目的である。「私のアナザースカイは……ドルトムントです!」と元気良くカメラの前で宣言したい。数年後、“戻って来た”ドルトムントで「懐かしいな。当時は一人旅だったんです。今、こうして…
Jリーグは今年25周年。長く見続けていれば、チームにはサイクルがあることを理解できる。ガンバが序盤戦で苦しむのは、対戦相手を考えても想定内。決して卑屈になっている訳でも、勝利を望んでいない訳でもなく、冷静に敗戦を“まだ”…
ドリカムの吉田美和さんは「何も聞かずに、つきあってくれたこと」に対して、パンサーの尾形さんはギャグとして、大熊清さんは坂田大輔選手の献身に……人間は一人では生きられない。支えてくれた人に対して、感謝を伝えあうのは、とても…
スタジアムが表情を変えた。観客によって「命が吹き込まれた」と表現した方が適切かもしれない。前日に訪れたスタジアムツアーで「老朽化が進んでるな……」くらいの印象しかなかった場所が、試合日には聖地と化した。 欧州チャンピオン…
Jリーグのサポーターは、当事者意識が高いと評される。愛するクラブが勝つために、自己犠牲も厭わない。お客様として扱われることを嫌う。ウィーアーなんちゃら……である。以前、某Jリーグクラブのコールリーダーが、ゴール裏に集うサ…
健康診断で「軽肥満」と判定される中途半端な体型の私だが、数年前からパーソナルトレーナーを付けている。ジムに通い始めた当初は、担当トレーナーのためにも結果を出すことに一生懸命で、トレーニング(計測)の前日は断食をしてまで体…
森高千里さんは雨を「思い出も涙も流すもの」として歌ったが、私はむしろ記憶を確かにものにするものだと捉えている。 今節の後半ロスタイム同点弾という劇的展開を、私は豪雨の冷たさと共にずっと忘れることはないだろう。雨は“伝説”…