対戦相手として大森晃太郎選手を迎えて -生え抜き選手の移籍-

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大森晃太郎選手はどのような気持ちで古巣ガンバ大阪戦に挑んだのだろう。

移籍の理由は分からない。ただ、何も不満がなければ移籍しないという前提で考えた場合、「古巣へ自分の価値を示してやろう」という想いがあったかもしれない。ヤットが「シドニー五輪のバックアップメンバー」「ドイツワールドカップでの出場機会なし」といった悔しさを糧にして、その後の素晴らしいキャリアを築いたように、大森選手も様々な経験を力に変えていくはずだ。今節はガンバが勝ったものの、だからこそ次節はさらに強い気持ちで挑んでくるかもしれない。

田中達也選手へのブーイングへの理解と違和感 -移籍後初の対戦を終えて-

どこに移籍したとしても

サッカー選手に限らず「自身の評価に納得がいかない(移籍組の年俸が高い)」「自分が希望している業務内容ではない(得意ではないポジションでプレーさせられる)」のような状況は普通の会社でも当たり前のように起こる。ただ、その状況を解決するために転職(移籍)を決断する人は少ない。慣れ親しんだ環境、気心の知れた仲間……転職にはリスクも伴う中で、その決断は簡単ではない。

J2を戦った2013年には主力としてJ1昇格に貢献した

大森選手もそれは十分に理解していたはず。ガンバサポーターからの批判も耳に入っているだろう。それらすべて受け入れる覚悟を持って下した決断を尊重したい。所属クラブとは切り離した形で、大森選手の今後の成功を祈っている。

丹羽選手にも移籍の可能性が報道されている。出場機会に恵まれない呉屋選手や米倉選手に関しても退団の可能性が噂されている。パトリックは就職活動中。皆がどこに移籍するにせよ、一度は仲間になった選手達の未来をずっと応援しようと思う。

Photos:おとがみ

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き