勝者のメンタリティ -ナビスコカップ決勝-




栄枯盛衰で諸行無常なり。教科書には平家物語に変えて、今シーズンのナビスコカップ決勝の映像を見せれば世の常というものが理解できるのではなかろうか。昨シーズンの3冠、ACLでの激戦経験。「自信」と思っていたものがいつの間にか「慢心」に変わっていたかもしれない。

胸に星が増える度に「この味を知ったらこそ、更にタイトルを欲する気持ちが出てきた」という定番の選手達の言葉には嘘はないはず。ただ、この試合では2012年以降タイトルがない鹿島アントラーズが持つタイトルへの意欲が完全に上回っていた。今シーズンは既にガンバに2敗しているという要素もモチベーションに拍車をかけたかもしれない。負けるべくして負けた。90分間何もできなかった。ここまでの完敗は久しぶり。

勝者のメンタリティとは

サッカーを知れば知るほど精神論の重要性を痛感する。重要な試合ほどポイントになる「球際の強さ」や「運動量」の源を考えれば自然にそこにたどり着く。長谷川ガンバ誕生後、監督のマネジメント能力もあって戦えるチームになった。J2への降格経験に、エースの海外挑戦失敗というスパイスも加わって勝利に飢えていたチームは強くなった。そして得た3冠。

状況や立場が変わった今、ガンバは何をモチベーションにタイトルへ挑むのだろうか。「勝者のメンタリティ」とは何なのか分からなくなっている。ナビスコカップ準決勝では初の決勝へモチベーションの高い新潟をいなした姿に「勝者のメンタリティ」を感じた。これが勝ち方を知っているチームの戦い方である、と。

しかし、この決勝はそのメンタリティでは歯が立たなかった。

主力としてタイトル獲得経験のない井手口や西野ら次世代がこの悔しさを糧にガンバを牽引してくれることを期待したい。倉田や東口といった三冠主力メンバーと若手の融合で勝つ。これが描く近未来だ。昨日の鹿島はそういう状態だったと思っている。

この敗戦から学ぼう。勝つ事は簡単ではない。




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1日中サッカーのことばかり考えているダメ社会人。ガンバ大阪サポーター。東京在住の30代男性。10年間の衛星放送会社勤務を経て、スポーツを勉強するために大学院に入学。炭水化物抜きダイエットを実施中。好きな食べ物はカレーライスとラーメン。