アンブロ(デサント社)とガンバ大阪の絆 -百年続きますように-

メディア寄稿実績

先日報じられた「日本サッカー協会が電通と8年間とパートナーシップ契約」というニュース。ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、サッカーの人気低迷が指摘される状況。そんな中でも長期契約が締結されることを純粋にすごいと思いながら見聞きしていた。日本サッカー協会は「アディダス」や「キリン」など、長年パートナー関係を継続している他にも企業がある。環境は日々変化し、ここまでに至る道は平坦ではなかったはず。一人のサッカーファンとして関係者の尽力に拍手。

一方、マイクラブのガンバ大阪も負けていない。ユニホームブランド「アンブロ」の商標使用権を持つデサントジャパン株式会社とのパートナーシップ契約は2003年から。来年で20周年を迎える長期の関係となっており、“当たり前の存在”としてアンブロを捉えているサポーターも多いのではないか。

愛用しているアンブロのトレーニングウェア

デサント社が大阪に所縁のある会社ということもあり、ガンバとの絆は固いはず。ガンバ関連の書籍で「ガンバ大阪とアンブロは永年契約」なんて情報を見た記憶もある……のだが、今年発表された同社とのパートナー契約に関するリリースに少し心配になる一文が。

「契約期間:2022年単年契約」

相手への愛は、伝えられる時に伝えるのが大切だ。一応断っておくが、ステマではない。大学4回生時にデサント社の新卒採用試験(一次面接で不採用通知)で語った時以来のアンブロ愛をお届けする。

ガンバ大阪のスポンサーアクティベーション考察 -ロート製薬「デ・オウ選手権」を事例に-

2021年7月28日

限定シャツを作ってくれてありがとう

近年の入場者数減少に対して、状況改善の切り札になりそうなのが「GAMBA EXPO」。コロナ禍前に開催された過去3回はいずれもチケット完売、平均入場者数が3万5000人を超える人気企画だ。この集客力を牽引しているのが、来場者全員にプレゼントされるオリジナル限定シャツ。胸にはもちろんアンブロのロゴ。これがプリントされていることで“本物感”が出て、価値が上がっているように感じる。「シャツをもらえるから試合観に行ってみよう」という層は一定数いて、GAMBA EXPO以降の試合で限定シャツを着たサポーターが増えるのは毎年恒例の光景となっている。

歴代のGAMBA EXPO限定シャツ

面白いプロモーション記事をありがとう

アンブロの顔である遠藤保仁選手が出演したプロモーション記事が面白い。遠藤選手はJリーグで最も取材を受けているであろう選手の一人で、多くのエピソードが様々な媒体に掲載されている。私も「J1最多出場記録」目前のタイミングでインタビュー取材する機会に恵まれたが、何を聞くべきか大いに頭を悩ませた。アンブロのプロモーション記事では「重いスパイクが好き」など、遠藤選手の新たな一面を知られる情報が載っており、毎回楽しませてもらっている。

遠藤選手のジュビロ磐田移籍後は、福田湧矢選手が新しいアンブロの顔としての露出が増えており、こちらもアンブロのプロモーション記事を通じて同選手の魅力を知る機会は増えてくるはずだ。

ガンバ大阪のパートナー商品で生活が豊かに

「ガンバ大阪のパートナー(スポンサー)」という縁を通じて、生活にこだわりが増えるのは楽しい。コーヒーは「セブンイレブン」、ボディーソープは「ロート」、移動は「大阪モノレール」、家電は「パナソニック」……そして、スポーツウェアは「デサント」(※サッカーをする時は「アンブロ」、ゴルフをする時は「ルコック」、水泳をする時は「アリーナ」)。

アンブロのロゴである二重のひし形は「ダイヤモンド」に由来しており、“永遠に輝くブランドになろう”という意味が込められているのだとか。その輝きが今後もガンバと共にありますように。まずは来年の「パートナーシップ30周年」で何が企画されるのか楽しみだ。

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ABOUTこの記事をかいた人

1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き