ラーメン屋巡りを続けると、自分の好みが分かってくる。「太麺が好き」「濃厚スープが好き」「醤油が好き」……などなど。 私の場合は「こうじグループが好き」だった。『中華蕎麦 とみ田』『麺処 ほん田』『麺屋こうじ』……ルーツに山岸一雄氏があるということ以外で共通点を説明することはできないのだが、何度食べても美味く、どの店も常連になっている。今回はそんな「こうじグループ」の中でも人気店『麺屋一燈』で修業された店長が経営するラーメン店を紹介する。
お店紹介
店名:煮干しつけ麺 宮元
住所:東京都大田区西蒲田7-8-1 1F
営業時間:11:00~15:00、17:30〜21:00
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最寄り駅はJR京浜東北線「蒲田」駅。西口から徒歩5分程度のところに店はある。店長の宮元達宏さんが有名店「麺屋一燈」から初の独立ということでも話題になった店。強面ながら、とても人当りの良い元気な接客が印象的。平日の夜しか訪問経験がないが、入店待ちの並びは数名程度であることが多い。先に食券を買って、10~15分程度待つ。カウンターのみ9席で、目の前で調理の様子を見ることができる。店員同士の仲が良さげで、穏やかな雰囲気の店内。ジャンルは「煮干し」。つけ麺とラーメンの2種類が基本メニュー。定期的に限定メニューも提供されており、ツイッター等で告知される。
食べるべき一品:「チャーシュー極濃煮干しつけ麺」(1,240円)
最大の特徴は濃厚過ぎるつけスープ。“極濃”の名の通り、煮干しのエグみや苦味を十分に満喫できる味。食べやすさという意味では好き嫌いが分かれそうだが、煮干し好きにはたまらない。粘度も高いので、麺にしっかり絡むのも嬉しい。スープを飲み過ぎた場合は、オプションメニューとして「つけスープお替り(180円)」があるので安心。ちなみに、この粘度を出すために、通常のラーメンの何倍もの煮干しを使用しているのだとか。原価はどうなっているのだろうか。
チャーシューも美味い。サイズもデカい。特に吊るし焼きチャーシュー(写真左)は噛むほどにジューシーさが増す味に惹かれて、2回目の訪問以来必ず「吊るし焼きチャーシュー丼(350円)」を注文している。白米よりも肉の方が明らかに多いド迫力のビジュアル。上にかかったマヨネーズとの相性は最強。恥ずかしいのでやったことはないが、煮干しスープをかけても美味しいはず。
もう1つの煮干しメニューである「極上濃厚煮干しそば」も最高。つけ麺にも負けないくらいのスープの粘度。途中から自分がラーメンを食べているのか、まぜそばを食べているのか分からなくなるほど。インパクト(他店との差別化)という意味では「極上濃厚煮干しそば」の方が大きいかもしれない。ラーメンでも、つけ麺でも、どちらでも煮干しをとことん満喫できる。
まとめ
2022年6月上旬に限定メニューとして提供した「宮元家流ラーメン」が美味しかったという評判を目にした。店長の宮元達宏さんはラーメン二郎インスパイア系の「ラーメン燈郎」でも修行されていたこともあり、その経験を活かして蒲田に姉妹店として「ラーメン宮郎」も営業している。煮干しだけではなく、様々なジャンルに挑戦する姿勢からは、元々ラーメンフリークだったという過去が垣間見れて親近感を覚える。煮干しメニューズしか食べたことがないので、今度は違う一品を食べてみようと思っている。
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