ゴール裏の拍手は何を意味しているのか?敗戦を認める悲しさ

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チームに対する期待値が下がっている、ということだろう。

完敗に終わった鹿島アントラーズ戦。試合終了直後の率直な感想は「よく頑張った」だった。納得感が含まれている感情だ。負けた試合にも関わらず……。「頑張った」の中身をもう少し深堀りしてみる。「勝ちたい気持ちを見せてくれた」「球際で体を張れていた」……考えれば考えるほど、普通のことしか思いつかなかった。そして、冒頭の結論に至る。

つまり、勝利が前提になっていない。相手との実力差を認めているからこそ、敗戦を素直に受け止められている。……悲しい。ただ、事実として、試合内容は圧倒的劣勢であった。4~5失点していてもおかしくない。被シュート数は30本だそうだ。弱い。弱過ぎる。本当はこんな試合を認めてはいけない。

たとえ、また敗れようとも

チームは崩壊していると考えて間違いないだろう。長谷川健太監督退任を待つしかない。今節、試合後のゴール裏からは罵声ではなく、拍手が多く送られた。私も拍手をした。しかし、あの拍手はクラブの未来には繋がっていない。

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き