「すすきの」と「攻撃サッカー」は人を元気にする -札幌アウェイ遠征を終えて-

メディア寄稿実績

サポーター活動に最も夢中になっていた時期は観光地に目もくれず、家とスタジアムを往復するアウェイ遠征を繰り返していた。

「遊びに来てるんじゃねぇ!俺は戦いに来ているんだ」

恥ずかしながら、わりと真剣に思っていた。

ただ、時間の経過に比例する形で人は変化する。今回のアウェイ札幌遠征は完全に観光がメインだったと言わざるを得ない。「サッポロビール博物館」でビールを学び(飲み)、道内で大人気だと評判のラーメンを食べた後は、札幌市内でソフトクリームの食べ比べを行った。気が付いたらキックオフ時間が迫っていた。試合中に考えていたのは、祝勝会のジンギスカンのこと……満腹である。

ガンバ大阪への熱量が低下した訳ではない。ガンバとの関係をサスティナブルなものにするために必要なスタンスだ。今節はサポーター的には遠征のハードルが高い“日曜ナイター@札幌”という条件だったが、何の迷いもなく月曜日の仕事を休んだ。翌日のことを考えずに過ごすススキノの夜は最高だった。

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スタジアムに一体感をもたらすもの

翌日に仕事がある人が大半であろう中でも、今節の入場者数は驚きの2万人超え。久々に訪問した札幌ドームの一体感には驚かされた。ゴール裏だけではなく、バックスタンド、メインスタンド……全席の札幌サポーターが手拍子を積極的に行い、スタジアム全体でチームを後押しする雰囲気を作っていた。野々村芳和さんがコンサドーレの社長になってから、メディアも上手く活用しながらコミュニケーションを重ねてきた成果だろうか。

日曜ナイターでも多くのお客さんが入った札幌ドーム

一体感という意味では、ガンバゴール裏も負けてはいなかった。特に試合終盤にアデミウソン選手が見せたドリブル突破時の熱狂は最高だった。いつかの「ミネイロ祭@味スタ」にも通じるが、攻撃的なサッカーを披露してくれると、応援の雰囲気は格段に良くなる。そう、攻撃的なサッカーと、すすきのはサポーターを元気にする。

ありがとう北海道。また遊びにきます。

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き