21時発の帰国便を待ちながら、上海浦東国際空港のカフェでこの記事を書いている。羽田空港の到着は深夜予定。始発まで空港内で過ごし、そのまま出社する予定。社会人としては失格の行程だ。それでも海外遠征はやめられない。今遠征でも試合には敗れたが、監督・選手達には「こんな経験をさせてくれて、ありがとう」の気持ちで一杯だ。なぜこんなにも異国での応援に熱中してしまうのだろう。
1つ目の理由:アイデンティティの実感
2つの答えが出た。
1つ目は異国での応援は、日本人として、ガンバ大阪サポーターとしてのアイデンティティを実感できるから。スタジアム内外で厳しく監視され、相手サポーターから中指を立てられ、日本領事館からは治安の危険をアナウンスされる環境下では、コミュニティへの帰属意識が高まる。異国アウェイではサポーター間の交流が活発化する理由でもあるだろう。同志としての親近感を感じながら応援するのはJリーグ(国内)では経験できない。
2つ目の理由:責任の重さ
2つ目は現地で応援するサポーター人数の少なさ。つまり、「責任の重さ」という言葉で言い換えられる。「(人数が少ないので)自分が頑張らなければ」という使命感に似た感情が心地良いのだ。そうした想いがあるからこそ、面倒な応援グッズの事前申請を行ってゲーフラを持参するし、国内ではまず陣取らない最前列(爆心地)での応援にも挑戦する。国内応援組から「TVに映ってたよ」とLINEが届くのもモチベーションになっている。
いつも同じ顔
以上が私が海外遠征を繰り返す理由である。ちなみに、どのクラブも同じようなものではないかと想像するが、ACLのアウェイ戦(スタジアム)で顔を合わせるサポーターは毎回ほぼ同じ人達だ。(私を含めて)皆、クレイジーだと思うが、一方でそれだけの中毒性がある証拠だろう。彼らにもACLアウェイ遠征を繰り返す理由を機会があれば聞いてみたい。
Copyright protected by Digiprove
コメントを残す