五輪代表オーバーエイジ選出!藤春廣輝選手の再評価について

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人生で“再評価”をされる機会はあまりない。スポーツ選手であれば、死ぬか、引退する時くらいではないか。当事者的には旨味の少ないタイミングである。そういう意味で、オーバーエイジとして今回の五輪代表への選出を機に、藤春選手が再評価されているのはとても喜ばしい。

今節のレッズ戦TV中継で解説を務めた水沼貴史氏や岡田武史氏が、藤春選手のパフォーマンスをベタ褒めしていた。毎試合観ている身としては、今節のパフォーマンスが特別すごいとは思わなかったが、「何度もオーバーラップを繰り返す運動量」「左利き」「スピード」という藤春選手の基本スペックに対して、「本格的な左サイドバックが現れた」という言葉で評価されていた。

ガンバの武器。左サイドの“春秋”コンビ

一方、サポーターは藤春選手に厳しい。「バックパスが多い」「守備のポジショニングが不安」……応援しているがゆえの指摘であるし、常に課題を探すメンタリティは成長にもつながる。ただ、今節の解説を聞いて、たまには見慣れた武器について褒めることも、選手の成長にとって必要なのかもしれないと感じた。

屈辱を経て -藤ヶ谷陽介選手の引退-

2017年12月2日

長谷川ガンバの十八番の戦い方で完勝

試合は連戦を考慮して、複数名の選手をスタメンから入れ替え。井手口選手、阿部選手、サイドバックに丹羽選手など全体的に守備重視の印象。FWにパトリック選手ではなく、アデミウソン選手を起用したのは、レッズがセットプレーでの得点が少ないというスカウンティングもふまえての判断か。

内容は長谷川ガンバらしい固い勝ち方。先制点を取って守り勝つ。交代カードも守備のバランス最優先の切り方。前節で2度も追いつかれた反省もあり、最後まで守備意識が高かった。メンバーを入れ替えて勝てたことも意義がある。夏には宇佐美選手が抜けるが、守備を最優先に考える長谷川ガンバ的には、案外ポジティブに働くかもしれない。内容的にはつまらない。だけど、勝つ。後半戦のガンバはそんな試合が増えそうだ。

Photos:おとがみ

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き