家本政明主審への偏見 -ブーイングはいつまで続くのか-

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「家族の事情で帰国」「来シーズンの移籍が内定」……毎年恒例ながら、モチベーション的に難しい時期に開催されるのが天皇杯。特に今年はリーグ戦が11月上旬に終了し、長期中断を挟む難しさもあった。我がガンバ大阪はその中断期間中に怪我人が続出。移籍が噂される阿部選手大森選手岩下選手はスタメンを外れた。そんなことからも色々推測してしまう時期である。ACLの出場権を得られる……かもしれないリーグ戦の4位を獲得していたことも、今回の敗戦において心の隙を生んだのかもしれない。

虚無感の先に -2016シーズン天皇杯決勝総括-

偏見にサポートを

この試合、東口選手の怪我によって出番が回ってきた藤ヶ谷選手。凡ミスの印象も強い選手ゆえに、ネガティブな評価とも戦わなければいけない中で、一番身近な存在である我々サポーターの存在が勇気になって欲しいと思う。そういう意味では、今日はワンプレーワンプレーに対して拍手を送るなど、気持ちを盛り立てる応援が出来た気がする。

そんなサポートの気持ちを届けたい相手は、実はガンバ選手の他にもいる。

主審の家本政明氏だ。藤ヶ谷選手以上に偏見に晒されているであろう人物にこそ、サポーターが必要だ。試合前、担当主審である家本氏の名前がアナウンスされた際の反応は異常だった。あのブーイングは現在の家本氏のパフォーマンスに相応しくない。

「主審告白」(家本政明)

良くも悪くも「太々しさ」を感じるキャラクターに対しての賛否両論は仕方がない。ただ、そんなキャラクターや、過去の失敗を大きく捉え、そのイメージを持ったまた何年も家本氏を評価し続けるのはフェアではない。だからこそ、良い評価や信頼を示す声も上げていきたいと考えている。主審を孤独にしてはいけない。

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1984年生まれ、大阪府出身。関西学院大学卒業後、スカパーJSAT株式会社入社。コンテンツプロモーションやJリーグオンデマンドアプリの開発・運用等を担当。2020年に筑波大学大学院でスポーツ社会学領域の修士号を取得。現在はスポーツ系出版社のライター&WEBサイト運営。ビジネス関連のテーマを中心に取材・執筆。F1と競馬も好き